畦塗りとは?
お米作りは、水の管理が非常に重要です。
植え付け直後の水の管理は、水位をキープしつつ、生育を早めるために水温を高くしたいのですが、それには田んぼ自体の水持ちが重要となります。
田んぼから、水が抜けていきやすいと、その分水をどんどん入れないといけません。
地域にもよりますが、河川からの水は温度が低く、水を入れ続けると、水温を高くすることができません。
水温を高くするのには、入水を止めた状態で、水位を維持できることが必要です。
水持ちを高めるのは、田んぼの盤の下側から抜ける水を防ぐのと、畦からの水漏れを防ぐことになります。
盤の下からの水が抜けないようにするのは、トラクターのロータリーやハロー(代かき専用の作業機)でよくかき混ぜて、土と水をトロトロにすることで防ぐことができます。
畦からの水抜けは、畦塗りをすることで防止することができます。
畦塗りってなんですか?
畦塗りは、畦の田んぼ側(水のある方)の面に、田んぼの泥を塗りつけて、
モグラの開けた穴などを埋めることで、防水性を高める作業です。
お米作りでとても重要な作業です。
畦塗りの方法
畦塗りをする方法は、2つの方法があります。
機械で塗る(畦塗り機)
トラクターに取り付ける作業機で畦塗り機というものがあります。
トラクターの動力を使って、今までは手で行っていた作業を効率化するものです。
色々なタイプがありますが、最近の機種は、段々になっている円盤を回して、土をこすりつけるタイプが主流になっています。
土が乾いた状態だと、塗りつけてもペタっとならないので、雨が降ったあとか、専用の水タンクを搭載して水をかけながら使えるものもあります。
とても効率的な機械ですが、非常に高価です。
そして、トラクターがまっすぐ走れる広い田んぼならいいですが、曲線が多く田んぼ自体が小さい中山間地域では、使用するのが難しいです。
手作業で塗る(鍬やスコップ)
手作業で塗るためにはいくつかのステップが必要になります。
- 田起こしをする(通常工程)
- 畦の皮むきをする(Step1)
- 水を入れて、粗代かきをする(通常工程)
- (3本もしくは4本)鍬で、畦塗りをする(Step2)
機械では一発で畦塗りできますが、手作業で塗るためには、通常の植え付けまでの工程の間に、2つのステップを挟んでやります。
畦皮むき(Step1)
今日は、手作業の工程で2番目の畦皮むきをしました。
畦皮むきとは、畦塗りをする前に、鍬やスコップで雑草を削り、後の工程で泥を塗り付ける面を出していく作業です。
畦塗りは、水漏れが起こりやすい低い側を重点的やればいいのですが、田んぼの周りをぐるっとやると、水の周りがいいので、がんばってやりました。
1枚目
作業前の様子
畦と田んぼの中の段差が曖昧で、水漏れしても場所が分かりづらいです。
こんな感じでやっていきました。
スコップでやったので、角度が急です。
師匠達は、鍬でもっと角度緩めで面だししていました。
作業していくと、こんな(たぶん)モグラが開けた穴が見つかります。
後工程で泥を塗りつけてもいいですが、大きな穴は、そこらの土をギュッと詰めていくのが確実です。
1周終わりました。
1枚目の田んぼ終わった段階でもうクタクタです。
2枚目
Before
After
この田んぼは、水が入るのに時間かかるのですが、1周ぐるっと掘ったので水回りが良くなるはず!
4枚目
長女がスキーの練習から帰ってきて、手伝ってくれました。
Before
After
入水したら、水が回っていくのが面白かったみたいで、水の行き先にくっついてずっと見てました。
長男・次男も帰ってきたら、ストライダーで走り回ってました。w
掘ったかいあって、あっという間に水が入りました。
明日は、粗代かきするぞー!
コメント